2022

  
2022年度新人公演
『雪の降る街』
風に祝いを、音に呪いを、
灯した光に希いを。
  形無きものを決して枯れないものとして。
  あくる日のあなたへ、記憶の彼方にいる君へ
  或いは、私のみた未来の誰かへ。
  純白が解けてしまう前に
  めいっぱいの祝福を贈ろう。
  
劇工舎プリズム 第79回公演
『花束と海、ライムグリーン』
揺れる、揺らぐ、震える、光る。
我々はかつて一つの光だった。
分かたれた光は、二度と、交わらない。
神話のようでもある、し、
予言のようでもある、し、あるいは、俺の、
「お前は何者だ」
「海へ来い」
「夏の終わりに、そちらへ向かう」
劇工舎プリズム第78回公演
『Kirara』
写真を残そうと思った。
あの子がいなくてもあたしは幸福だった、と証明するために。
ふと顔を上げる。
光を見た。ドレスの女が立っていた。
笑っているようにも泣いているようにも見えた。
ねえ、そんなに美しいのに、何が悲しいの。
────自由で、偶然で、刹那的で、眩いばかりのあなたと、その光彩を祝って。
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